「なりたい」「知りたい」話
ステージでそのキャラクターをやるのに、愛がなくてもいいのかな。
結構よく聞く命題だと思う。
そして私は、本人がやりたいか次第だと思う。
でもその前に、愛があるってどこからなのか、みんな違う。
「私はこのキャラ大好きなのに、『最推しじゃないくせにやってる』って言われた」
私のきっかけはそこだった。
でもキャラクターを愛してる。多分あなたよりずっと。
そう思いながら、私は最初のステージに立った。
ストーリーを全部読んで、キャラの解釈を深めて、
円盤を見て入退場の動きまで考える。
当日居る他のキャラの呼び方、呼ばれ方も叩き込んでいく。
私はそうしている。
そんなことをするのはどうしてか。
ひとえに「なりきりたいから」。
だから、そのキャラクターのことを、もっと、
「知りたい」、と思う。
決してストーリーを全部読んでいないから、愛していないから悪だとは、私は思わない。
ただ、原作を尊重し、キャラ「らしく」在ることを目指せればいい。そう思う。
でも私はきっと、これからも同じことをする。
だって、「知りたい」から。
最推しを演じるステージに立った。
理解が深いぶん難しかった。
二推し、三推しと、色々なキャラクターの中で好きな子を演じてきた。
理解すると、まるで憑依するかのように演じられる子。
頭で理解していても、憑依させられない子。
さまざまいて、それでも自分なりに「大好き」な部分を詰め込んできたし、これからもそうしたい。
だって私は大好きなのだ。
大好きだから、少しでも近づきたくて、知りたくて、
もっと視野を広げて、愛したいのだ。